チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー

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2022年2月26日より劇場にて上映開始!

作家としても受賞歴があり、アカデミー賞ノミネートの経歴を持つ監督デイヴィッド・フランス(『HOW TO SURVIVE A PLAGUE(疫病を生き抜く)』『マーシャ・P・ジョンソンの生と死』)。彼は、本作『チェチェンへようこそ』でこれまでも重要なテーマとしてきたLGBTQ問題を前面に打ち出し、ロシアのチェチェン共和国で現在起こっている人道的危機の驚くべき実態を伝えている。

フランス監督は、チェチェン共和国政府による非人道的なLGBTQ迫害の犠牲者を救出するために想像を絶する危険な状況に立ち向かう活動家たちの中に入り、ゲリラ撮影の手法で彼らが直面する困難と日々の地下活動を撮影した。チェチェンではゲイやトランスジェンダーであることはタブー視されている。当局が関与する拘留、拷問、命の危険に瀕し、LGBTQの人々は息をひそめ恐怖に怯えて暮らしている。ロシアLGBTネットワークやモスクワLGBT+イニシアティブコミュニティセンターの熱心な活動家グループに密着して撮影された映像は、LGBTQに対する恐ろしく残忍な虐待の様子を伝え、隠されてきた残虐行為と危機的状況を暴き出す。

2016年以降、チェチェン共和国の指導者ラムザン・カディロフは「血の浄化」を方針に掲げ、チェチェンのLGBTQに対する拘留、拷問、処刑を制裁措置として罪に問わず、粛清を進めるという暴挙を容認している。世界的に抗議の声をあげるには情報が少なく、ロシア連邦政府からの対応も得られないため、活動家らは秘密裏にネットワークを駆使して自分たちだけで問題に取り組まなければならない。そして、既に数え切れないほどの犠牲者が殺害され、行方不明者は数百人にのぼる。

偏見と憎悪の渦中で、十分な準備も資金もないままLGBTQ活動家は経験したことのない危険な仕事に奔走する。助けを求める人のための救援ホットラインの開設や、広範囲に及ぶ支援ネットワークの提供、一時的な避難所、安全な住居、緊急避難の対応など活動は多岐にわたる。彼らは自らの危険を顧みず、弾圧から逃れた生存者を受け入れ、検問をやり過ごし国外へ避難させることに力を尽くす。

この映画には、助けを求めるゲイの男性や女性が登場する。彼らはとても率直に勇気をもって自らの経験を語るのだが、フランス監督は命の危険にさらされた避難者の身元を保護するために彼らの声を変え、偽名を採用している。また、ドキュメンタリー映画としては初の画期的な新しいディープフェイク技術で顔を変える「フェイスダブル」を使用した。これにより、感情のある印象的な映像が生まれ、避難者らは報復を恐れず語ることができ、彼らの苦境を直接伝える作品となっている。

撮影が終る頃までに、LGBTQ支援パイプラインを通じて151人が避難したが、それでも未だ40,000人が助けを求めながら身を隠して暮らしている。

上映映画館

都道府県

劇場名

公開日

関東

東京

ユーロスペース

2022年2月26日 〜

北海道

東北

中部

関西

大阪

シネ・ヌーヴォ

2022年3月11日 〜

四国

九州